日本弁護士連合会の発行する月刊誌「自由と正義」が、毎月事務所に届きます。届くだけで普段はあまり読まないのですが、今月号については特集1の「LGBTと弁護士業務」を読んでおこうと考えて手に取りました。LGBTについて、人口の数パーセント(日本でいえば数百万人)がセクシュアル・マイノリティであるという調査もあります。弁護士として、というより社会人として、基本的な知識は身に付けておきたいところです。
特集2は「若手会員支援の必要性と支援の取組」。私もそろそろ「若手」には括られない世代になってきましたが、昔から、弁護士会がお仕着せの「若手支援」をすることには違和感がありました(こちらにも書きました)。
若手の能力を向上させるためには、半ば強制的に研修に参加させるよりも、ベテランの先輩方が若手に対して圧倒的な能力差を見せつけることの方が効果的です。私も、弁護士登録以来、「この人はすごい」と素直に感嘆し尊敬できる先輩方と出会い、少しでも追いつくべく努力しています。若手弁護士の一人ひとりがすごい先輩を目の当たりにし、「自分は圧倒的に勉強が足りない。プロとして恥ずかしい。」という気持ちを持てば、そして業界全体ににそういう感覚が広がれば、自然と全体の能力が向上していくのだと思います。
このままいけば、私もいずれはベテランと呼ばれる世代になるのでしょう。そのときに若手を圧倒することはできないまでも、せめて若手に対して恥ずかしくないように、今後も勉強を継続するつもりです。
なお、私は幼少時から勉強することが大の苦手なので、いつも「勉強会」や「研究会」という形で人を巻き込んで勉強するようにしています。勉強会は、単に勉強になるだけではなくて、勉強会に参加するメンバーとの人間関係も強固になり、仕事上の様々なメリットも生じます。若い世代の弁護士は、是非たくさん自主的な勉強会を企画・実行していただきたいと思います。