弁護士の澄川です。
昨日、弁護士会の外国人相談があり、空いた時間に通訳の方と雑談をしたところ、ちょっと面白い話になりました。
私は、親の仕事の関係で幼少期(4歳前後)にオランダに行き(2回行ったうちの1回目)、現地の幼稚園に通っていました。あまり記憶にはありませんが、現地ではオランダ語を喋っていたことになります。3年ほど滞在した後、日本に戻ってきたら、1年も経たずにオランダ語は完全に忘れました。
昨日お会いした通訳の方は、お子さんが幼少の頃に、イタリアに行かれていたそうです。お子さんは現地の幼稚園に入って、イタリア語を喋っていた。しかし、やはり、日本に戻って1年も経たずにイタリア語は忘れたそうです。
十数年後、私は、大学の第二外国語でドイツ語(比較的オランダ語に似ている)を選択しました。それまでドイツ語に触れたこともなかったので、意味などは全く分かりません。ただ、我ながら、ドイツ語の発音だけは非常に良くできました。先生からも、発音については特に誉められました。
通訳の方のお子さんも、大学でイタリア語を取ったそうです。そうしたら、意味は全然分からないんだけれど、発音だけは「イタリア人よりうまい」と言われたそうです。
言葉の「意味」の部分は忘れてしまっても、話すという「動作」の部分については、身体が覚えていたことになります。一度自転車に乗れるようになると何十年ブランクがあっても乗れると言いますが、それと同じなのかもしれません。
結局、昨日は仕事につながるような相談はなかったのですが、このような興味深い雑談ができて、とても良い機会となりました。