弁護士会の「会務」は楽しい

GR4 002-003  弁護士の仕事は、様々な事件の処理だけではありません。

弁護士は法律上、弁護士会に所属することが強制されています。私は神奈川県川崎市に事務所を置く弁護士ですので、神奈川県全体の弁護士会である横浜弁護士会の会員になっています。

そして、弁護士会の運営は弁護士が行うため、弁護士会の様々な活動は、弁護士がボランティアのような形で行っています。これを、「会務」(かいむ)と呼びます。
たとえば私は、刑事弁護センター運営委員会、法教育委員会、中小企業海外展開支援ワーキンググループ、川崎支部幹事、川崎支部研修委員会などの会務に携わっています。こうした会務にかなりの時間を(場合によってはお金も)費やしますが、弁護士会からはそれこそ1円ももらえません。

弁護士の中には、「自分は会務などやらない。自分のビジネスに何のメリットもない。」という方もいらっしゃいます。それはそれで一つの考え方だと思います。ただ、私としては、弁護士である以上、自分のビジネスにとって直接のメリットがなかったとしても、会務には関わっていきたいと考えています。会務は「誰かがやらなければいけない仕事」です。自分が何もしなければ、他人の労力に「ただ乗り」することになってしまいます。

もちろん、私が会務に参加するのは、そういう消極的な理由だけではありません。以下のような積極的な理由があります。

1)視野が広がる

 会務に携わることで、色々な弁護士と触れて、様々な物の見方を知ることになります。弁護士の仕事においては、「目の前の問題について、どれだけの選択肢を思い付くことができるか」ということがとても大切です。視野が広がることで、こうした弁護士としての能力も当然向上していきます。

2)人脈が広がる

 会務を通じて、個人ではなかなか知り合いになれないような人と話す機会ができたりします。弁護士業もビジネスですので、人脈が広がることにはとても重要な意味があります。また、繰り返しになりますが、人脈が広がることは視野が広がることにもつながります。

3)他にも色々ありますが、なにより、会務はとても楽しい。

 会務は、ほぼボランティアです。一緒に会務に携わる人々も、ボランティアです。つまり、変な利害関係がありません。みんな1円にもならないのに一緒に活動をして、一緒に飲みに行ってというのは、大変であると同時に、とても楽しいのです。逆からいうと、ビジネスにつながらない会務ほど楽しいという傾向さえあります。

  一般の方には、弁護士会というとなかなか馴染みがないかもしれません。私が所属する横浜弁護士会でも様々な活動をしていますので、是非一度、ホームページをご覧になってください。